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顧客の顧客まで、お客様目線に立ち作ったロードマップ

こんにちは!ROXXの福士です!

back check事業部では月次で最も成果を出された方を事業部MVPとして表彰しています。
8月度はPdMチームの松野さんが受賞!おめでとうございます!

back checkのPdMのお仕事についてお話しをお伺いしました。


ーーー まずは、MVP受賞の率直な感想をお聞かせください

ROXXは今年の10月で10期目になるのですが、10期目のロードマップ作成に至るまでの活動がROXXのバリューを体現しているということで、評価していただきました。
ロードマップの作成に着手し始めたのが、私が入社して3ヵ月が経過した頃でした。当時、私自身プロダクトへの理解がまだ浅く、日々どのようにロードマップ作成を進めていくべきかとても迷っており、自分の未熟さに辛いと感じる日々が続いていました。たくさんの方に助けていただきながらプロダクトへの理解や事業の状態把握を進めていき、ロードマップが形になり、辛かった日々が報われたと感じたので今回の受賞は嬉しかったです。

ーーー 色々と葛藤があった中での受賞だったんですね。どのような部分が大変だと感じましたか?

どうしたらロードマップを描くことができるのか、描くために必要な材料は何か、どうアプローチしたら必要な情報が手に入るのかなど、ROXXではロードマップ作成の前例がなく手探りで進めていたことは大変でした。

ロードマップを作成する方法として、私自身が顧客とプロダクトのことを全て理解し、プロダクトの全てのソリューションを一人で書き切ることもできます。しかしサービスに関わる全てを理解するとなると相当な時間もかかりますし、理解した上でロードマップを落とし込み描き切るにはもっと時間がかかってしまいます。そのため、早期にロードマップを描くには顧客やプロダクトに詳しい方々の協力が必須でした。back checkの皆さんと何度もコミュニケーションを取らせていただいたのですが、私自身の理解がまだまだ浅いところもあり、知りたい情報を提供していただくまで時間がかかってしまい、手探りの状態が続いていました。そんな日々を周りの皆さんの手を借りて乗り越えることができました。

back check事業部の皆さんは非常に顧客視点が強く、「お客様のためにこうしたい!」という気持ちが強くある方が多いので、アイデアを考えたり、ディスカッションの時にすごくいい発想や意見を沢山いただけたのでとても助けていただきました。

ーーー MVP受賞の経緯を教えてください

ROXXのValueにある①お互いをリスペクトする②フィードバックから行動を変える③顧客の成功から考えるこの3つに関して、体現できていたと受賞の時にback check 事業責任者の山田さんから評価のコメントをいただきました。

①お互いをリスペクトする
ロードマップの作成は、back checkのビジョンやこれまでのセールス、カスタマーサクセスの皆さんの知見、そして顧客やプロダクトの課題などを総合的に考慮しなければならなかったので、多くの方とのミーティングやディスカッションの時間を設け協力していただきました。皆さんが顧客を最優先にして仕事に取り組まれ、フィードバックに耳を傾け続けたヒアリング活動が「お互いをリスペクトする」というROXXのバリューに繋がっていたのだと思います。

②フィードバックから行動を変える
私が何を知りたいのか、どんなロードマップを作ろうとしているのか、ロードマップがどういう事に役に立つのかを理解してもらうところからのスタートだったので、まず、たたき台として力を入れて作った資料を準備してディスカッションに挑みました。こういうことを思っていて、未来に向けてこういうことを描いていて、こんなことをやっていったらどうでしょうといったものを持っていき、それに対して「ここは違う」とか「こっちを優先したい方がプロダクトのためなのではないか」など、ディスカッションをしてもらいやすい環境を作りました。そこでいただいたフィードバックを元に資料の修正をひたすら繰り返していたので、「フィードバックから行動を変える」といったところを体現できているとして評価をいただいたと考えています。

③顧客の成功から考える
山田さんからは、常に皆さんの意見に対して「顧客に対してはこうするのが良いと思う」「それって顧客にとってはこういうことですよね」とか「顧客にとってはこういう価値があるりますよね」というような顧客に落とし込んでコミュニケーションを取っていたことが素晴らしかったとコメントをいただきました。そこは意識しての行動ではなかったので、自分としてはあまり認識がないですが、ディスカッションやアイデアワークをする際には、顧客の成功から考えるためには何をどう変えていこうかということを皆で考える場作りは出来ていたのかなと振り返ると思います。お客様と向き合う、お客様のパートナーとして付き合うのではなく、お客様の会社の社員になったつもりで接するくらいの思考でいるということですかね。お客様がどうなりたいかに加え、お客様の先にいるお客様のお客様をどうしたいか、そこまで思考を伸ばすことは常にしています。

ーーー ここからは、ロードマップについて詳しく教えてください。まず最初にロードマップの作成経緯について教えてください。

ロードマップとはプロダクトの未来を示す道標みたいなものです。開発チームから見れば来期に我々が何を開発するのか明確になります。Bizチーム側では、例えばマーケティングチームだと「こういう機能がこのタイミングで出るのであれば、プレスリリースを打つタイミングやセミナーのタイミングなど何か仕掛けられるよね」というようなことが考えられます。セールスチームとしても、プロダクトの強みの訴求ポイントが変わってきたりもしますし、「ここをもっと強く打ち出していこう、この課題に困っている顧客にここから積極的にアピールしていこう」などということも考えられます。

実際に今回、そういったお話も進めています。カスタマーサクセスチームは既存の顧客に対して、機能のリリーススケジュールなどをお伝えしたりすることができるので、コミュニケーションツールとして非常に役に立ちます。こういったツールと方向性の大きな流れが分かることで、色々な仕掛かりの準備ができるというところは組織で活動していく上ですごく大事かなと思います。

今回はロードマップの作成と共にプロダクト戦略の策定も一緒に行いました。

プロダクトの戦略とは、back checkが誰のどのような課題を解決して、どういう役に立てるようになっていくかを描いていくもので、事業戦略と連携する必要があります。この事業を通じてこういうストーリーで世の中や顧客に貢献していきたい、売上をどのように伸ばしていこう、組織をこんな風に成長させたいという想いと一対となって実現させていく中でこんな形でプロダクトを開発したり、機能をアップデートや改修したりしていきますよということを描いたものがプロダクト戦略になります。今回は、ロードマップの作成だけがクローズアップされていますが、ロードマップを描く上で、プロダクト戦略も一緒に描いておかないとロードマップも書けないので、両方一対で作成いたしました。

このプロダクト戦略やロードマップを書く上で、事業責任者である山田さんの頭のイメージにある事業戦略やイメージがどういうものなのかを先に伺い、プロダクトの戦略の方向性や、掲げるべきビジョンなどの話をディスカッションをして、そこに向かうためにどういう順番で何を開発していけば良いのかといったイメージを今期の状態と擦り合わせて来期はどうしていくのか決めていくことをしていました。

ーーー ロードマップの作り方はプロジェクトによって様々だと思いますが、今回はどのように作成されましたか?

まず、ロードマップのたたき台を作成しました。たたき台を参照しながら、山田さんやCTOの松本さん、back check 開発責任者の関家さんにヒアリングさせていただいたり、ディスカッションを重ね、顧客からのフィードバックや、現状のシステムの課題を整理し確認しました。また、各チームが作成した顧客のヒアリング資料やフィードバックの内容なども把握させていただきました。課題がたくさんあるところを認識して、次に進みたいビジョンとしてプロダクトをどんな姿にしていきたいのか、どのように顧客の役に立ちたいのかを描きたかったのでプロダクトのビジョンとミッションの草案をまず作成しました。

その後、顧客にどんな価値を提供し、顧客の皆さまにどう幸せになってほしいのかを考えて今回のビジョンとミッションというものを作っていきました。具体的にどうすればより良いものを作っていけるのか議論を深め、開発の優先順位を決めていきロードマップに並べていきました。

ーーー ロードマップの作成期間はどのくらいでしたか

スタートから約3ヶ月かかりました。今までback check事業部ではロードマップが整備されておらず、1から作成だったため時間はかかりました。今後、ロードマップをアップデートする際には、今回の戦略とロードマップを元に、アップデートをし徐々に積み重ねていけるので、もう少し期間は短縮できると思います。

初回としては長いかと思いますが、比較対象がないのでなんとも言えません。会社やチームの状況にもよりますし、もっと荒いロードマップにすれば早く終わるし、いつまでも悩んでいればもっと時間がかかるし、極端にいうと永遠に完成しないロードマップがあるかもしれないです。そのため、どこかのタイミングで決め切らないといけないと思っています。今回の作成期間が早いか遅いかはなんとも言いづらいですが、次回からは四半期毎に見直しをかけていきますので、もう少し短期間で作成していきたいです。

ーーー 最後に、今後についてお話を聞かせてください。まずはプロダクトマネジメント(以下略、PdM)チームとしてやっていきたいことはありますか?

チームとしては、PdM業務の標準化をやりたいです。そのために今回作成したロードマップや戦略をしっかり実現していくことです。まだ描いただけなのでまずはしっかり実現していき、最後にロードマップや戦略がどうだったのかやそれぞれの施策はどうだったのかしっかり評価するところまで、まず一巡きっちりやり切りたいです。

チームメンバーが戦略やロードマップを辿って実行して評価をしていく一巡のことができるようになりますので、組織に定着化させたいというところです。あとはこのような業務をやる上での、スキルや評価軸を明確にしておきたいと思っています。プロダクトマネジメントをしていく観点のお仕事に関してはまだ明確にされているものがないので、整理していきたいです。

ーーー 松野さん個人として今後やっていきたいことを教えてください。

現在は1つのプロダクトだけを見ているので、複数のプロダクトを見ていける役割を担えるように成長したいです。

どんなプロダクトを新たにやりたいか、まだ具体的なイメージはしていませんが、1番パフォーマンスを発揮できるBtoBでHRテクノロジーの領域でやりたいなと思います。

ーーー 最後に、今後どのようなプロダクトにしていきたいですか。

これは進行形でチームでもこういうプロダクトにしていきたいよねと話し合っています。候補者の方がこれまでどんなことをやってきて、どんな活躍をしてきて、どんなことで信用を積み重ねてきたのかを可視化することで、次の職場に転職する際の信頼に繋がる。そういったものを感じ取ってもらえるプロダクトにしていきたいと思っています。リファレンスチェックやコンプライアンスチェックはネガティブなものをチェックするところが割と前面に出がちではありますが、一方で、面接の中で伝えきれなかった魅力的な部分を知れるなどのポジティブな情報もたくさん出てきますので、そこもしっかり分けてお伝えできるようなものにしていきたいです。

ーーー ありがとうございました。

次回は誰が受賞するのでしょうか?次回もお楽しみに!


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