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【Development】「普通」では無理な目標だから飽きない

※本インタビュー記事は2021年5月11日に掲載した内容の再掲となります。

■プロフィール
松本 宏太(Kota Matsumoto)
株式会社ROXX CTO
2017年4月ににROXXに入社
趣味はロードバイクで軽く河川敷を走ること

一つ飛び越えた発想を形にしていくことも、カオスをただしていくことも、いろんな挑戦の仕方に席が空いている

ー 今回はCTOの松本さんにお話を伺おうと思います。早速ですが、ROXXに入社してから現在に至るまでどのような仕事をされてきましたか?

現在はROXX全体の開発組織の責任を持つCTOの役割を担っています。入社後はVue.js, Laravel, AWSをメインとしてフルスタックエンジニアとして業務を行いつつ、社内の技術スタックの広報のために技術ブログの立ち上げや、Laravue勉強会・NuxtMeetupなどの勉強会主催を実施しており、backcheck事業部の開発責任者、情報セキュリティ全般の責任者を経て現在に至ります。

入社当時、中嶋さん(現:ROXX代表)から「プロダクトドリブンな会社にしてほしい」という依頼があり、Howは決まっていませんでした。そのため、実務的な業務に加えてエンジニアにとって魅力的な会社にする必要があると思い、広報活動も実施していました。

当時のROXXは、SCOUTERというサービスを展開していたのですが、そもそも人材紹介を誰でもできるようにするというSCOUTERのメッセージがエンジニアには伝わりにくい。

エンジニアって人材紹介を使わないから収益構造もピンとこないし、SCOUTERというビジネスに魅力を持たせて広報するのは難しいと思いました。

ただ、使っている技術に関しては新しいものを使用していたので、技術を全面に推した広報が有効だと考え、「Laravel、Vue.jsといえばSCOUTER」という認知形成を目標として活動していました。

結果的に社外の方から狙っていた認知通りのコメントを頂くことが増え、技術広報としての一つの形を構築できたかなと考えています。

ー SCOUTER時代からROXXの開発チームを牽引されていますが、松本さんが思うROXXの魅力は何ですか?

プロダクトの目指す将来の目線が高く、チャレンジングな目標設定ができるところです。

agent bankであれば「ハローワークの代替となる」、back checkであれば「選考のあり方を変える」という、非常に難易度が高く市場に対してブレイクスルーとなるような理想を掲げ、邁進しているので、どこまで行ってもやり切ったということはなく、常に挑戦できる環境であると感じています。

普通では無理だろうと思うことを経営陣が掲げているので、事業として安定的に成長できてきたとしてもそこに甘んじず、常にチャレンジングな目標が設定でき、目の前の課題に真摯に向き合うだけで大きく成長できるところが面白いですね。

僕は飽き性なので、目線が高いとコンフォートゾーンよりも常に上を目指す必要があり、飽きないです。

今のROXXには事業が成長しているということもあり、いろんな挑戦の仕方に対して席が空いている状態です。

例えば、agent bankの「ハローワークの代替となる」という世界観を実現させることを考えた際、今のハローワークの延長線にその世界観がないことは明らかなので、既存の概念を飛び越えた発想や挑戦が必要になると思いますし、プロダクトが複雑で登場人物が多いからカオスな部分をただしていく必要もありますし、人が増えてきているからマネジメントをすることも求められています。

会社が成長しているからこそさまざまなことに挑戦できる機会も増えてきているので、常に新しい挑戦をすることができます。

また、プロダクトが複雑な部分も面白いところかなと思います。

例えば、agent bankは求人企業、人材紹介会社、転職者、それらをサポートする社内メンバー、back checkは採用企業、候補者、推薦者、それらをサポートする社内メンバーというたくさんの登場人物がいるために、シンプルにTHE MODELのようなアプローチだけでは事業を説明しきれないことが難しくもあり、この複雑性も面白いです。

誘われるがままにサービス開発に参画、21歳でサービスの技術責任者に

ー 現在はCTOとしてご活躍されていますが、エンジニアとしてのキャリアはどのように歩まれたのでしょうか?

大学在学中の21歳の時に学生向けクーポンサービスを立ち上げ、プロダクトの技術責任者としてインフラからフロントまですべてを担当していました。

知人がプロダクトをつくりたいと言い出したのがサービス立ち上げのキッカケで、広告を出したい企業のリストは押さえている状態だったので、学生に広告を出すなら飲食が良いんじゃないかという話になり、飲食店向けのクーポンサービスの立ち上げにエンジニアとして参画しました。

エンジニアの経験はなかったのですが、大学の専攻が情報工学科だったので、なんとかなるだろうと思って参画しました。ただ、実際やってみると本当全然できなくて、学校で教えてくれるものは学術的な考え方だったので実務に活かすことが難しく苦労しました。

リリース期限は決まっていたので、とりあえず頑張りました。(笑)

クーポンサービス事業の詳細を説明すると、例えば、800円の商品に対して飲食店に500円で売ってくださいという話をするのですが、普通のクーポンサービスが差額の300円分を飲食店が負担することが多い中、僕らのクーポンサービスでは差額の300円を僕達が負担していたので飲食店には800円がちゃんと売上として入るような仕組みにしていました。その代わり、学生にリーチしたい広告主から広告費をいただくことで利益を作るというビジネスモデルでした。

大学を卒業後もしばらくそのサービスを続けていたのですが、色々あって最終的にサービスは譲渡することになりました。

サービスの譲渡後、それ以外に自分で事業を作ろうと奔走したものの、自分で事業を作ることができず、このままでは何もバリューを出せないと思ったため退職することを決意しました。次の転職先では、自分で事業を作る必要がない、事業のある会社に入ろうと思っていました。

人材紹介会社に相談に行った時に、紹介された求人の一番上にマザーズ上場直後のオルトプラスの求人があり、受けてみたら受かったのであまり選んでいる余裕もないだろうと思いそのまま転職しました。

とにかく無駄が嫌いで、数日かかる作業を数十分でできるシステムを作った

ー 事業会社に転職後、ROXXに入社するまではどのようなキャリアを築かれたのですか?

オルトプラスではサーバサイドエンジニアとしていくつかのソーシャルゲームのプロジェクトの運用を担当していました。ソーシャルゲームは定期的にイベントがあるので、イベント毎に設定を変える業務などを担当していたのですが、入社直後に思ったのが、無駄な作業が多いなと。

僕はとにかく無駄が嫌いな思考性なので、どうにか作業を短縮する方法をいろいろ調べた結果、プログラムを組むことでコマンド1個叩くだけで全てのCSVに変更を加えられるツールを作りました。これによって数日間かかっていた作業が数十分でできるようになりました。

ちなみにこの会社ではベトナム子会社立ち上げ時にマネージャーの経験もしています。

当時、マザーズに上場して会社としての資金もある中、ベトナムのIT産業が急成長していた頃だったので、ベトナムに子会社を立ち上げて開発をベトナムに移管するというプロジェクトが発足したんです。「行きたい人いる?」と聞かれたので「行きたいです。」って言ったら選ばれた感じです。

マネージャー経験はなかったのですが、先述の業務効率のことがあったので「こいつならなんとかしてくれるかもしれない」という期待をされていたのかもしれないです。

新たなビジネスの切り口と事業の複雑性に面白みを感じた

プロジェクトは無事にリリースでき、別の業務も手伝っていたので結果的に五ヶ月程携わってから日本に帰国しました。帰国後は2つのゲームの立ち上げを経験していましたが、もともとビジネスが好きだったので上長に掛け合い、コーポレートベンチャーキャピタルへ異動しました。シード企業を対象とした、技術・資金の投資支援事業で技術担当者をやっていたんです。

その際、当時一緒にやっていた人から紹介されたのが中嶋さんでした。

紹介いただいたあと様々なイベントで中嶋さんと会う機会があり、新たにSCOUTERというビジネスを立ち上げることを聞いた時に新たな切り口のビジネスモデルに興味を持つようになりました。

また、当時の悩みとして、どうしても投資側だと当事者意識が持ちづらいというところがあり、どこかのスタートアップにコアメンバーとして参画したいと考えておりました。改めて中嶋さんから話を聞いた時、CTOポジションでどうかと打診を頂いたので、当時全くCTOのイメージはなかったものの根拠のない自信からそのオファーを受けることにしました。

ROXXの開発チームとは闘いたくない、そう思われるようなチームをつくりたい

ー 今後ROXXで成し遂げたいことはありますか?

開発チームが主体となって、開発メンバーが事業を引っ張る状況を作っていきたいです。

事業をリードするにあたり開発組織の軸となるものが「プロダクトで未来を作る」という概念なのですが、これについては先日現場メンバーと一緒に考えて作りました。

この概念をベースに理想に没頭する、チャレンジを楽しむ、共創の中心に、「超いいね」をつくるという4つの行動指標も策定しました。内容の詳細は面談などでお伝えできればと思っているのですが、ある意味「この会社の開発チームとは闘いたくないな」と他社から思われるような開発チームにしていきたいと思っています。

今Qからの目標設定の中で、開発メンバーがプロダクトを牽引していける状態を目指しています。今まで、開発主導というのはなんとなく周りから期待されている状態だったのですが、 明確な目標設定ができておらず目の前のタスクをこなすという状態になっていました。

そのため、「開発の生産性を上げる」という方向性と「やるべきことからやる」という方向性それぞれがバランスがとれるかつストレッチが効いた目標を設定しました。

まだまだプロダクトの目指す将来には程遠い状況ではあるので、たくさんのことを試行錯誤しなければならないし、試行錯誤の荒い状態がしばらく続くかなと思っています。

簡単に達成できる目標ではないからこそ、今までの当たり前から疑い、自ら牽引していく力が求められます。そこをバシッと引っ張っていってくれるような方も、メンバーと一緒にいろいろと仮説検証しながら頑張りたいって方も必要です。

時代の転換点となる事業を作るという観点において、今までうまく行っていたことすらも疑ってベストを作っていくことが求められる中で、そういう環境を楽しめる方にぜひとも来ていただきたいなと思っています。

ー 松本さん、ありがとうございました!

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