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ROXX Cafeってなに?一部書き起こしレポート公開!

こんにちは。人事の沼口です。
今回は、ROXX Cafeのご紹介と当日のレポートをお届けします!
ROXXで今期(2022年10月)から始まったROXX Cafeという取り組みについて少しでも知っていただき、社外の方々には「ROXXに入社したい!」と思ってもらえるように、社内の方々には「今まで参加できなかったけど、次回は参加したい!」と思ってもらえるようにお伝えできればと思います。

ROXX Cafeとは?

経営陣や部門責任者などのマネジメント層とその月のテーマについて、座談会形式でお話しできる取り組みです。
テーマはTuning(※ROXXの行動指針)から選定し、月一回ランチをしながらカジュアルな雰囲気で行っています。

Tuning一覧

実際の様子をレポート!

ROXX Cafeは二部構成で、前半は登壇者全員とファシリテーターの座談会、後半は登壇者ごとに分かれ、参加者の質問をベースにテーマに沿った話をしていきます。

今回のテーマは「フィードバックから行動を変える」です!
登壇者は、代表の中嶋さん、COOの山田さん、新規事業責任者の植木さん、ファシリテーターはCHROの西村さんです!

今回は前半だけでもすごく長編となりましたが、出来る限りROXX Cafeの生の声をお届けできるようにしますので、是非楽んで読んでいただけますと幸いです!

西村:今月もROXX Cafeよろしくお願いいたします!今回のテーマは「フィードバックから行動を変える」ということですが、今月はお三方に来ていただきました。
まず前半の部ではお三方それぞれに事前質問にお答えいただき、後半の部ではそれぞれに分かれていただき、個別相談会で進めさせていただけますと幸いです。
早速ですが、まずひとつ目の事前質問です。
「マネジメントをしている方だと普段フィードバックをする機会が多く、反対にフィードバックをもらう機会は少ないのかなと思うのですが、普段は意識的に誰にフィードバックを貰いにいってますか?まずは植木さん、いかがでしょうか。

植木:社内だと中嶋さんと山田さんの2人が多いです。

中嶋:普通の回答ですね(笑)社外はどうですか?

植木:社外は、顧客やユーザーですね。それも1つのフィードバックだと思っています。

西村:山田さんはどうですか?

山田:僕が今日話したかった唯一のこととほぼニアリーイコールなので、それを含めてお話しますね。
僕はフィードバックを受けるときにある最もダメなパターンが、自分が理解できないことを受け止めない、つまり自分が理解できることしか受け止めないことだと思ってるんですよ。自分が理解できる範囲内のフィードバックは自分の力で行きつけたものなので、そこにたどり着くための時間が短縮されたことに過ぎないと思っています。自分だけでは行き着けない、理解できない、良く分からないことでも受け止めることで、視野がすごく広がったり、思わぬ所に導いてもらえたりと、成功の可能性を高めるすごく重要なポイントだと思っています。でも、実は僕もこれがすごく苦手ではあります。

中嶋:つまり、フィードバックしてくれた人が何を言ってるのか理解できないということですよね?

山田:そうそう。そのフィードバックにどう対峙するかというのが極めて重要だと思っていて、僕は基本的にそれが苦手です。「言ってることよくわかんないな」と思って距離を取ってしまうみたいな部分がありました。それを会社を始めて2年目に感じて、自分の中で「”この人”って決めた人のフィードバックは全部真に受ける」というルールを作りました。

”この人”がどういう人かというと、
①自分の未来を行っていて、こうなりたいなって思っている尊敬してる人
②自分の真逆をいってる人
③自分の1番好きな人

この3つに当てはまる人の言うことに対しては、なんのフィルターもかけずにとりあえず全部言われたことをその通りにそのままやってみるっていうルールを作っています。

中嶋:そうですよね。嫌な顔とかしないですよね。

山田:そうですね。僕は、フィードバックをもらう理由は自分だけでは行き着けないところに行き着けることだと思ってるので。ただ、フィードバックをくれる全員にそれをやると僕はしんどくなって疲れちゃうんです。なので、人を決めてる感じです。その3パターンの人にそれぞれ早々に僕は出会えたので、この3人からのフィードバックは僕の20代をほぼ形成している要素になっています。自分のものにアドオンをした3要素ですね。その3人はすごく重要です。

中嶋:自分の場合はフィードバックはするよりしてもらってる方が多いです。自ら貰いに行きます。で、山田さんと同じで定点観測をしてもらわないと変化を感じてもらえないので、その都度フィードバックをもらう人を変えることはあまりしません。ベースは自分がリスペクトしてる人ですね。リスペクトしてるって何かというと、自分より先を行ってる人。先と言ってもいろんなフェーズがありますが、例えば、自分より世間的な立場が上の人、メガベンチャーのトップの方にフィードバックをもらうなどを実施しています。自分の今の立ち位置や現状を相手は知らないから、圧倒的に立場が上だけど、本当に困った時にメッセージを送ればフィードバックをもらえるので。
もちろん、定点観測的な意味では株主の方々が1番フィードバックをもらえる機会が多く、個人というより会社としてのフィードバックをもらえる機会は取締役会になります。事業のことを理解していただいた上で、自分たちの人間性もある程度ご理解いただいているので、彼らからのフィードバックはすべて受け入れるべきと意識しています。
そして、フィードバックとして伝えられた内容から、相手がそう思った背景にはこちらがそのように見られていたり伝わっていることの1つの事実だと捉えています。昔は、”この人なんかよく分からないこと言ってる、こちらの状況をあまり理解してないな”と思っていたこともありましたが、そういう風にしか伝わってないというのはこちらの技術の問題だと受け取るようになりました。
つまり、今まで言ったことや見せてきたことや結果を含めて相手にはそう伝わっていて、その上でのアドバイスだっていう風に理解してから、より素直に受け入れられるようになりましたし、より良いアドバイスをもらう為にこちらがどう伝えるか、どう見せるべきか意識するようになりました。なので、同じ人からでも良いフィードバックをもらう為に自分のことを良く見せすぎないことや、ダメなことも伝える、素直に向き合うのも良いフィードバックをもらう為には必要だと思います。

参加者は50名超!
コミュニティースペースにて開催しています

西村:ありがとうございます。では、最近フィードバックをもらって自分の未来が変わったかもしれないな、と思ったエピソードがあれば具体的に教えていただきたいです!では、中嶋さんから。

中嶋:とある上場企業の社長に言われたことですが、彼は大変ロジカルで頭が良い方で、その方に「もっと思うように好きにやりなさい」と言われたことです。私自身”こうあるべき”というのを気にしすぎていて、その成功法に近づこうとするがあまり、自分の感覚や自分が正しいと思うことを信じてといった部分を忘れてた時期がありました。その時に彼に「ある意味アーティストみたいなものなんだから、自分が好きにやればいいよ」と言われ「そうだ、これ自分の会社だった」って改めて思い、自分がやりたいと思うことをやりたいようにやろうと思えたんです。最後は自分を信じて前に進めるからこそ責任も伴い成長できるんだと気付いた、僕にとって大きなフィードバックでした。
あと5年前くらいかな、株主の方に、期待していただいているからこそ自分は上手くいってると思われたい時期があり、事業が苦しいのに「なんとかなります」と伝えてしまっていました。こういうのってみんなもあると思います。自分の弱さ故に悩んでるとか今の苦しんでることを伝えられない状況ですね。「悪いことから言いなさい」と。「課題があって当たり前、良いことだけ言っても何も変わらない」と言われて、やっぱりそこを隠そうとしてたところをとても反省しました。この出来事から自分自身かなり生きやすくなりました。悪いことを隠そうとか上手くいってないことを言わないようにしようとすると、どうしても自分の中に溜め込んでしまうのですが、今起こっている自分が心配な事や上手くいってないことを素直に伝えるようにした結果、成功確度が上がった、そこを先に言えるようになったのは結構大きかったです。

西村:ありがとうございます。山田さんはどうですか?

山田:僕は、とあるROXX社員に「山田さんは”ありがとう”と”ごめんなさい”が言えないなぁ」って言われたことですね。

中嶋・植木:そうですね(笑)

山田:めちゃめちゃ変わったと思いますね。これを言われた時に”うわあああっ”ってきました。それは、生き方にも影響が出たかもなというような気がします。

中嶋:そういう意味では、今の話を振り返ると、普段定期的にフィードバックをもらう人じゃない人から言われてるよね。

山田:そうですね。その人たちには定期的にもらってるが故に、徐々に想定内になってくるんですよね。

植木:次はこう言われるみたいな。

山田:そうです。なので先ほどの社員からのフィードバックは、それはもう超斜めからの”ほええええっ”っていうものだから、かなり自分の中に残っています。だからフィードバックをもらう人も、自分の置かれている立場や時間によって少しづつ変えた方がいいのかもしれないですね。フィードバックももしかしたらマンネリ化しちゃうかもしれないから。

植木:そういえば、人の育成においても「失敗させなきゃダメだ」って取締役会で社外取締役の方がおっしゃっていたのですが、僕は今まで「失敗は絶対しちゃダメだ」っていうのが固定観念としてあったのでメンバーにも絶対失敗させないように細かくフィードバックしようと思っていました。例えば今回、新規事業を進めていくにあたって半年で黒字化が見えるようにしようと考えました。それを目指すために早くリリースしてまずユーザーからフィードバックをもらおうとしたんです。
それは数字上のフィードバックもそうだし、定性的なユーザーの声も両方早くもらいに行こうという風に考えていたのですが、新規事業に新しくジョインしたメンバーの方に「顧客の声を聞いて進めようというのは植木さんの頭の中にあるかもしれないですが、チームでは全然共有できてないですよ。だからリリースをするとかじゃなくて、1ヶ月かけてでもユーザーだけではなくメンバーの声も聞きにいった方がいい」って言われて、僕はそこですごく悩みました。自分が責任を持つ立場として、リリースを1ヶ月遅らせるのは致命傷だなと思ってたので。でも、中長期で見たら彼がこの新規事業を自分自身のものだと思ってくれるっていうことが失敗よりも重要だなってその時に思いました。育成の機会としてもそうだし、事業の進捗の遅れよりもそっちを優先しようって初めて明確に意思決定したタイミングだったなって思ってますね。自分が上手くいかないかもとか、1ヶ月遅らせたら絶対ダメだって思ったら「申し訳ないけどこれはこうやらせてほしい」っていうのを押し通してたので、そういう意味でメンバーに失敗させるっていうことをできてなかったなっていうのをすごく反省していますね。

中嶋:やっぱり自分が失敗したことじゃないと他人にはフィードバックできないですよね。今日のROXX Cafeに参加している人の中でマネジメントしてる人も多いと思いますが、フィードバックをする時に「良いフィードバックしよう」って思いますよね。そのためには、まず自分自身が周囲からのフィードバックを受け止めないとできるようにならない。フィードバックをもらった量以上には成果は出せないというのは普段から感じています。自分自身も良いフィードバックしようって言ったって結局誰かの言ったことなわけです。やっぱり自分が言われて良かったことを人に伝えるしかないから、普段からフィードバックをもらってない人はフィードバックするのも上手くならないのかなと僕は思っています。

西村:過去にもらったフィードバックで、当時は分からなかったけど、今になって理解できたというのはありますか?

植木:そういえば、2年間ぐらいずっと中嶋さんに「人間的に面白くない」って言われ続けてたんですよ。

中嶋:良くないフィードバックですね!(笑)

植木:当時自覚はあったのですが、事業においてそこまで必要なことだという認識がなかったんですよね。必要な事業の意思決定を合理的に淡々とやっていけば事業は伸びると。その手前の構造さえ間違っていなければっていう感じの認識を持ってたんですけど、それを、中嶋さんと話すたびに「こういう映画をもっと観た方がいいよ、こういう音楽をもっと聴いた方がいいよ」って言われてたんですよ。僕はもうそれを聞くたびに「何言ってるんだろう、全然分からないな」って思ってて。今ここから事業を新しく大きくしていくにあたって、「植木に足りてないのは、外部からの調達力だよね」とちょうど山田さんともこの間話した時に言われました。それはお金もそうだし、情報もそうだし、人っていうリソースを調達してくることだと言われて、それらは何に起因するのかなと考えたときに、やっぱり人として面白がられないと情報って渡さないなと思ったんです。そこまで関係性のない人に聞きにいくという観点でいくと、やっぱりここにきて、僕がどこか大きい会社の経営者と対等に話して「この人なんか面白いな。この人にだったらもっとフィードバックしてもいいな」って思わせるものがないなという風に思っていて。これは確かに時間軸を超えて、今自分が足りてないなって思った1つのエピソードですね。

中嶋:趣味とかもそうかなと。趣味によって結構得してるところも自分にはあると思っています。

植木:そうですね。そう、それもめっちゃ言われました。趣味を持ちなさいって。とりあえずバイク買えって言われて。

中嶋:仕事中に、免許もないのに、突然オートバイ専門店に一緒に行ったんですよね。

植木:なんでそんなことさせるんだろう、仕事中でめっちゃ忙しいのに。でも、本気でそう思ってるんだ、みたいな。結局大型免許を取ってバイクも1番いいやつを買って、半年乗ってみました。

中嶋:1番良いバイクを買った方がいいよっていうのも言った気が。笑

植木:そうです。1番良いの以外は絶対買うな、自分で選ぶと絶対1番良いの買わないでしょ?って。

山田:そこから分かったことはあったんですか?

植木:実際にやってみて、自分ではやらない意思決定をしたからこそ見えるものっていうのは間違いなくあるし、最上級から知りにいく事はやっぱり基準として定められることが違うんですよね。下からいってたら違うってことすらも気づかなかったと思います。その基準ってとても大事で、どこから入るか、だから無理してでも1番いいものから取り入れて、、

ー なんの話やねん!!(笑)

中嶋:植木さんに「人間的な面白みが足りない」と言ったのには理由があって、ロジックで考えた場合って誰がやっても大体同じ結論に行き着くんだけど、そこから先どうするかっていうのは結構アートな世界になってくるんです。トップの考える目線のレベル感以上にはならないし、フィードバックもまさにそうで、自分以上のフィードバックは与えられないと思っています。自分の基準以上には絶対ならないから、結局自分がボトルネックになるんです。だから自分の基準を上げ続けなきゃいけないっていう中で、外部接点を持つとか、人間的な面白さ、可愛がられる力はめちゃくちゃ重要になってきます。せっかく接点を持っても、相性が悪いと感じさせてしまう人はやっぱり人生損してると思っています。やっぱり知らない人と出会ったり、そういうところから何か学んだりとか、そういうところが後で繋がってくるみたいなのはあるのかなと。なので、ロジックや仕事ができる云々より、人としての魅力みたいなものに対するフィードバックって1番もらいづらいものなので、積極的に自身の人間性そのものに対してもフィードバックをもらっていかなきゃいけないと思います。心理的な距離が近くないと言えないこともありますよね。そういえば、山田さんから、そう言ってる自分がブレてるとフィードバックを受けた時もありました。

山田:ありましたね。

中嶋:山田さんに「中嶋さん、ブレすぎ。」って言われて、結構効きました。自分でも分かってたし、確かにそうだなって思ったのを覚えています。

山田:当時、中嶋さんがスーツを着だして。別に、営業に行くんだったら良いと思うのですが、日常のタイミングでスーツ着てちゃんとしなきゃとか言い出して、「ふざけるな。ただの小さいどベンチャーの社長が何そんなこと気にしてるの?」みたいなこととかありましたね。

中嶋:それでいうとそういうみられ方を気にする人間ではもともとあって。みんなはそうとは思ってないかもしれないけど、Twitterのアイコンも最近スーツにしました。やっぱり会社規模が大きくなってきて、フィードバックというか人目に晒されることに対しての認識は変わってきてるのはある。でも本当はこうしたい訳ですよ。見ての通り。(※写真参照)やっぱりどう見えてるかっていうのは、一人の人間として気になります。だけど気にし過ぎると八方美人になっちゃうんです。自分がどうしたいかの理想がない状態でフィードバックだけもらってると、ただ丸くなっていくっていうのが一方であるのかなと。そうすると人間的につまんなくなっていくっていう意味でフィードバックに依存し過ぎるとそれはそれで方向性を見失うっていうのもあるなと思うのが、難しいところですね。

西村:では、次の質問です!今の話を聞いてると、”分かった”と”分かった気がする”って雲泥の差があるんだろうなと思ったのですが、一方でやってみないと分からないっていう話もあったかと思います。その言葉の差分を皆さんはどういう風に受け止めているのでしょうか?

山田:そうですね。自分の体験を通してじゃないと完全には分からないので、必ず体験するっていうことですよね。人の言ってることを脳内だけで理解するっていうのって別に理解してないんですよね。自分の映像でみてないので。他人の映像だけでみてるっていうのは、究極を言えばどんなコンテンツだってそれができる訳で、だったら映画を観れば世の中の全てのことが分かってるはずなんですよ。

植木:本を読めば全てのことがわかります、とかですね。

山田:そうなんですよ。でもそれができないっていうのはやっぱり自分の映像、自分の中での映像と、あとは感情の話なのかなと。そこが落とし込まれない限り、分かったとは言い切れないので、なんとなく分かった気がするからそこまでどう最短で持っていくかとか、あとは分からないものだからこそ早くその状態に持っていく。で、結果体験してもわからないかったら自分の人生に必要ないかなでいいと思うのですが、それを体験する前に取捨選択するっていうのは損してるし、全員のフィードバックを聞いて全部やってたら時間が足りないので、”この人”とか”こういうシーン”っていうところで決めることが重要かなと思います。

中嶋:自分の場合は、フィードバックしてもやらない人には2度とフィードバックしないかもしれません。分からないからこそ受け入れる人なのか、分からないから否定するのか、ここでもう大半は分かれてる気がします。分からないからいいやっていう人ってその人の理解の範囲でしかアップデートされていかないと考えています。フィードバックに対して、とりあえず全部やってみて違ってもまあいいかって。やって正解だったら、なるほどこの人が言ってたのはそういうことかっていう腹落ちに繋がるので。それが分かったと分かった気がするの差だと思います。フィードバックを受けても自分の納得度合いだけで考えちゃうのは最終的に損するのかなと思います。自分の頭で考えても限界があって、判断できないからフィードバックをもらってるわけで、自分で決められるんだったらもらうまでもないなと。もらわなきゃいけない状況って、自分で判断できないか、判断できるだけの材料が自分の中にはないということなので、言われた通りにやった方が早い。その上で、それが正しかったかどうかの答え合わせを後からするのが良いのかなと思います。フィードバックしてもらって正しいかどうか考える時間は本当に無駄。やっぱり素直にやってみることは大事です。

西村:とはいえ、伝えると伝わるの違いはありますよね。難しいところなんですけど、皆さんは伝えるためにどういう工夫をされていますか?

中嶋:私は伝わるまで何回でも言います。諦めが悪いので。(笑)

植木:極端な例ですが、食事のジャンルで表すとAさんは日本食が食べたい、自分はすき焼き食べたい、みたいな粒度で考えるとわかりやすいかもしれませんね。ジャンルとメニューって、そんな馬鹿なズレはないだろうって思うかもしれないんですけど、仕事だとこれが結構起きることがありますよね。しかもフィードバックをもらう場合って結構仕事におけるレイヤーが違う場合が多いので、見てる時間軸が違ってひたすらにズレ続けるようなこともあります。でも、結局は2人ともほぼ同じことを言いたいんだろうなみたいなことは結構あるので。私なら、そこはお互いに抽象度のレイヤーを少しずつ歩み寄る、チューニングしにいくことが重要だろうなと思いますね。

西村:では最後に、中嶋さん山田さんから良いフィードバックとは何かについて締めてもらっても良いですか?

山田:まず前提として、少なくともその後の行動が変わってなければなんの価値もないフィードバックです。それがどんなに意味のあることを正しそうに言っていても、行動が変わらなければ何も意味がないっていうのがフィードバックの大前提だと思います。もしそこに価値があるのだとすれば、その人の人生や自分と出会わなかったら行き着けなかったところに少しでも近づいてもらって、それがよかったなって思えるかどうかが良いフィードバックだと思っています。ただ、最終的に決めるのは本人なので、それを無理強いすることだけはできないんですよね。だから、そこをどこまで評価するかっていうのはちょっと難しいんですけど、この人全然フィードバックしても変わらないなと思っても、他の人のことを聞いてうまくいく可能性もあるから、それだけで評価してはいけないのかもなっていう風には思います。
僕のフィードバックにおける原体験は僕の師匠が見せてくれたものなんです。彼は、彼の思考回路、思考プロセス、考える順番をただただ共有してくれました。”あなたはこうなりなさい”とかそういうのではなく、彼がその瞬間に何を考えてるかをただただ僕は聞いてたりとか、横目にみて「ふーん」って思ったりとかしてたんですよね。フィードバックの手前に、なんでそう考えたのかみたいなことがその思考回路、思考プロセス、考える順番のダダ漏れによってすごく理解できて、その人の考え方を全部真似することができたんです。むしろその人がいなくなっても同じ考えができるようになったようなところもあるので、意外と、結論を伝えるっていうことも大事だし、自分の考えてることをダダ漏れさせるっていうのは、ちょっと時間が必要なんですけど1個のいい方法かなという風には思いますね。

中嶋:フィードバックする側は、相手が変わらないって思いながらフィードバックしててもダメで、きっと変わるって思いながらアップサイドを伝えないと変わることができるものも変わらないのかなと思います。逆に自分がフィードバックをもらう側の立場としては、自分がイメージできなくて1個先に進めない時に、分からないものを受け入れる、とりあえずやってみようっていうのが両方噛み合うといい関係なんだろうと思います。フィードバックする側が期待しないで「この人は精々こんなもんだろう。このくらいまで期待しておけば失敗もしないだろうし、妥当なラインいくよね」っていう目標設定だと、その人はこのライン以上にならなくなってしまいますよね。なので、フィードバックする側は相手にもっと成長して欲しいとか、もっとこうなってほしい、本当の実力を120%引き出してあげたい!という期待を常に持ち、受け取る側は、分からないことでもとりあえずやってみようっていうスタンスで受けるという、この2つができてれば良いフィードバックそして、良い関係なんじゃないかと思います。大体どっちかが悪いかどっちも悪いパターンで、期待しないようなフィードバックしちゃうのもそうだし、この人が言ってることなんて別に大したことじゃないだろうとか、必要かどうかはその時々の自分によって変えちゃう人の方が多いから。都合の悪いことは聞きたくないのはわかるけど、それを受け入れる心の余裕ももしかしたら必要なのかなと思います。


以上が「フィードバックから行動を変える」のレポートでした!
この後の後半の二部では、登壇者ごとに分かれてさらにディープな座談会が繰り広げられました。

ご登壇ありがとうございました!

参加者の声をご紹介!

最後に、実際に参加された方々からの声をご紹介します!

自分の悩みをクリティカルに解決していただき、視座の高い人・自分の先を行ってる人からのフィードバックは大切だなと改めて感じました。
経営陣自らが謙虚に挑戦し続けていることがROXXの価値なんだなと感じ、非常に難しい状況や苦しい状況の中でも常に前を向き挑戦し続けてくれている経営陣へ感謝の気持ちでいっぱいです。
今日感じた不足を早く日々の業務に反映できるように、まずは自分がフィードバックをもらう機会を増やすところから始めていきたいなと思います。

経営陣が話す機会は毎月ROXX LIVEでもあるからそれと何が違うのかなと最初は思っていましたが、成長する上での必要なことを多く学べていい意味で裏切られました。みなさん話すのが上手なのですごくわかりやすかったです。開催ありがとうございました。

実はこのROXX Cafe、合計4回のアンケート結果で次回参加希望が脅威の100%という圧倒的な高評価をいただいております。
今回は一部しかご紹介できませんでしたが、これからも毎月開催予定ですので少しでも興味が湧いた方は、ぜひ参加してみてくださいね。

以上、本日はROXX Cafeの内容をご紹介いたしました!
少しでもROXX Cafeの良さが伝われば良いなと思います。
ROXX Cafeいいね!と思った方はぜひスキをお願いします。
(またレポートする励みになります!笑)
それではまたnoteでお会いしましょう。

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