時代の転換点を本気で創る。back check事業責任者のバトンタッチの舞台裏
ROXX note読者の皆様、こんにちは!
ROXX 人事の佐藤です。
今回は、back check事業部責任者バトンタッチの裏側に迫りました!
山田さん、そして須藤さんにバトンタッチ当時を振り返っていただきつつ、これからのback check、そしてROXXについてお話しいただいています。
プロフィール
これからは、1を10にする
ー山田さん、須藤さんにback checkをバトンタッチするにあたって、期待されていたことを教えてください。
山田:
大きくは二つですね。
一つ目は、プロダクトが中心にある事業にしてほしいということです。プロダクトが成長することによって事業が成長するというこのサイクルを作っていくというようなことを託しました。
二つ目は、これまで0→1で突き進んできたback check事業を、1→10にしていくフェーズの切り替えをやってほしいと思っていました。
特にback checkは、プロダクトリリースの一年目は0→1で、 そこから結局エンタープライズ戦略への切り替え、コンプライアンスチェック、と結局私がやってきたことはほぼ全部0→1フェーズなんですよね。
その「0→1」から「1→10」にしていくために必要な組織やマネジメント、仕組み、そういったものを作ってほしいな、 それは私より上手にできるだろうなというふうに思っていました。
ー実際取り組まれていてどうですか?
須藤:
不安はなかったですね。今の状況の中で、どうやりくりしていくのかということが経営ですからね。それが腕の見せ所でもあると思います。
足りないものといったら、まあお金も人も足りないんですが、注文を並べても仕方ないですしね。そういう意味で、入社前後の大きなギャップみたいなものはなかったです。
back checkの成長が伸び悩んだ時期になってしまったとおっしゃっていたのって何年でしたっけ?
山田:
2021年頃ですね。
須藤:
その頃は山田さんは突貫工事で個のパワーだけでやっていたと思いますので、当時の改善点について挙げようと思ったら、「何でこんなものが整備されていないのか」ということだらけなんだと思うんです。でも、逆にそれは、「山田さん、よくここまで持ってきましたね」とも言えることだと思うんです。
その状態を、組織やマネジメント、事業の仕組み含めて整えていくというミッションで私も採用されている認識なので、実際ROXXに入ってからのいわゆるビッグサプライズみたいなものはないですね。むしろ不足がある理由や背景も、取り組めば取り組むほど余計に分かるところが多かったです。
山田:
何事も想定外にしないってことを想定していたと思います、お互いにね。
やりたいことは、入社前から変わらない
ー須藤さん、back checkの事業責任者としての意気込みを教えてください!
須藤:
入社前からの意気込みは、今も全く変わらないですよ!私は、もともとback checkだけをやりたくてROXXへ入社した訳ではないんです。Zキャリア プラットフォームも含めて、日本国内だけでは市場規模がある程度にしかならないので、将来海外に行くという選択肢も見据えたい気持ちが最初からありました。
世の中的にも、ベースオブピラミッドといって、所得が低い方々をどうやってキャリアアップさせるかというのはどこの国も課題で、特に若者のキャリア形成には頭を抱えています。あるサービスは、思い切ってブランドを変えてスーパーアプリにする、なんて話もあるように、ROXXを中心として、お金を借りる、住居を構える、学ぶ、仕事を見つけるというサイクルが作れたらめちゃくちゃ面白いよね、みたいな話もしています。
山田:
うんうん。
須藤:
今back checkがメインターゲットとするお客様って、いわゆるホワイトカラーと言われるオフィスでデスクワークを中心とした仕事が主で、高年収帯がほとんどなのですが、そうではなくて、いろんな職場の方々にも使っていただけるようにプロダクト自体を進化させていかなければいけないですし、そうなると、必然とターゲット顧客にZキャリア プラットフォームと交差する領域が出てくるはずなんです。
企業がお金を払ってback checkを利用するだけではなく、個人が主体的にback checkを用いて自身の転職とかキャリアアップに活かすとか、これまでと違う使い方が開発できると、世の中に対して様々なゲームチェンジができます。
山田:
入社前の選考の段階でもかなりお話ししていたので、入社前からお互いの目指すものは一致していましたよね。
須藤:
事業責任者になる前提でROXXへ入っていますし、そこに対してまずはちゃんとやっていきましょうというのがあるんですけど、目指すものは入社前から変わっていないですね。back checkはあくまで一つの通過点でしかありません。
変化は恐れない。進むために変わるのだから。
ー事業部を引き継ぐにあたって、お互い意識されていたことなどはありますか?
山田:
まず一つは、バトンタッチしてからは、須藤さんを信じることですね。「私はこうやっていたので、これをやった方が良いのでは」みたいなことは私の口からは言いません。それをやってしまったら、責任者が変わった意味がなくなってしまいますし、須藤さんもやりずらいはずなので(笑)、口出ししてはいけない、と思っています。
もう一つは、私がback check事業を須藤さんにバトンタッチした時に、「変わることが良いことである」ことを事業部のメンバーに伝えたことです。私からお願いして、須藤さんにback checkを見ていただくわけですし、back checkが次のステップに進むためには、組織として変わっていくことが自然なので、「今まで通りでは進めなくなってしまう、変わらないといけない」というメッセージを伝える努力はしましたね。
本当に変わらなきゃいけないタイミングだったというのは、私が多分一番分かっていたと思うんですよ。
でも、やっぱり組織というものは、変わることに対しての抵抗感というのは強いものですし、これまで上手くいっていたのはなるべく続けようとしてしまうと思うので、なるべく変わることを常に是とすることを、私だけではなく、事業部メンバー全員に意識してもらうことを気にかけていましたね。
須藤:
メンバーの皆さんには「責任者は変わるけど、そんな簡単にあれもこれも変えないよ」ってあえて言いました。これまでの山田さんのことは一切否定しません。これまで山田さんのやっていたことは何も間違っていないですし、変な経営をしていたわけではないのに、それを全否定して、ガラッと変えるというのは、逆におかしいじゃないですか。今回のバトンタッチは、今の状態を破壊したり、大きく何かを変えることが目的ではないので。
逆に言うと、変わる理由や目的が大事だと思うので、それらを正しく確認するために、この4ヶ月間ぐらいは組織や事業部の中身をゴリゴリっと見にいって理解することを徹底しました。その中で、変えないといけないものは意識的に変えていったという感じですね。
山田:
須藤さんが変えたもの、例えばどんなことがありますか?
須藤:
山田さんは、各メンバーからの相談事項は全部返すスタイルでしたが、私は、自チームのマネージャーに判断を仰ぐように戻しています。
これから組織が大きくなっていくと、メンバーからの質問や確認に対して、事業責任者が全部回答するような形式だとサステナブルではないので、決裁権限をクリアにして、小さい単位で自律的に動けるような組織であることを念頭に、マネージャーが判断するように変えました。
数字をドライに見て、意味のないことはやめればいいですし、効果があるものはやればいい。それは山田さんの時代も今も変わらないところだと思います。
今のback checkはまだまだ小さな事業ですが、桁の値がどんどん変わっていく事業になって、組織も拡大していった時に、途中で破綻して空中分解してしまわないように、早いうちから仕組みとして整えていこう、という感じです。
ー山田さんは、back check事業部を俯瞰して、変わったなと思うことはありますか?
山田:
須藤さんに事業責任者をお渡ししてから、back checkは変わったなって思うことばかりですよ!
何て言うのかな、、一言でいうとちゃんとしますね。(笑)
須藤:
ちゃんとしてる?どういうこと?(笑)
山田:
なんと言いますか、それこそ、マネージャー陣の努力が垣間見えるシーンが増えていますよね。あとは、プロダクト側に少し重心が寄ったんじゃないかなって思うことが増えましたし、事業やメンバーの会話の時間軸も、短期に寄り過ぎず、より中長期になった気がしています。
たくさん変わってるので、本当にポジティブに感じていますよ。
強靭な企業カルチャーを育むために
ー今、須藤さんが事業責任者として持っていらっしゃるミッションを教えてください!
須藤:
シンプルに、企業を成長させることと、人・組織を成長させることが、事業のトップも含めてマネージャーの仕事ですよね。これはどこの企業でも不変だと思います。
事業成長という意味で言うと、back check事業単体でゴーイング・コンサーンな状態にしないといけないので、まずは早くその状態に持っていくというところが一つ。
もう一つは、人と組織のところかなと思っています。今の私の軸足は、どちらかというと、この人や組織の方にありますね。
私は、会社を経営する上で一番重要なことは、ビジネスモデルよりもカルチャーだと思っています。
同じビジネスモデルでも会社によってレベルは違いますよね。最近は人的資本・資産とも言われますが、人や組織の集まっている”強さ”、すなわちカルチャーが、ここでの明確な差だと思います。これは目に見えないですし、貸借対照表や財務諸表にも出てこないものです。
ROXXのベースとなるValue、ROCK/BAND/SHOWやTuningというのは、突飛な事は言っていません。どこの企業にもあることを示していますが、それをどのレベルで体現できるかというのが企業の競争力の源泉です。
例えば、ROXXのTuningに「顧客の成功から考える」がありますが、顧客志向をどのくらい徹底するかというレベルでいうと、我々よりもレベルの高い会社はとんでもなく存在しています。過去在籍していた会社では全世界、どこの国籍のメンバーと話していても、「それって顧客志向で考えたらもっとこうすべきなんじゃない?」みたいな話が、いきなりの初対面でも通じたりするんですよね、何十万人の会社になっているのにも関わらず。
ROXXがこれから大きくなっていくにあたって、大事にしているカルチャーが高レベルであり、どの組織のどんな役職の人でもそれを大事にしていて、全ての判断基準がそこにあるような状態にするというのがすごく大事かなと思います。
山田:
人を強くしていかないと、企業の成長は止まってしまいますもんね。須藤さんが個の”人”を強くしていくうえで、日頃気にかけているポイントだったり取り組まれていることはありますか?
須藤:
人によって伸ばさないといけないことは違いますよね。それに対して、どういう手順で成長を支援していくのかについては、手段が色々検討できると思うんですよね。もっとインプットをする必要があるのか、良質なフィードバックを与えてあげないといけないのか、はたまた、もっとバッターボックスに立つ経験が必要なのか。人によって、シチュエーションは違うので、個人個人の状況に応じて、力添えする必要があります。
ただ、ここで重要なことは、何でもかんでもやりすぎてはいけない、ということ。10個全部できたらいいよね!みたいなやり方をROXXもやりがちなんですが(笑)、私は人間、本気で集中して取り組もうと思うと、プライベートも含めて同時に3つぐらいしか完遂できない生き物と理解しています。なので、あれこれ指摘したりアドバイスしたりするのではなく、絶対に外せない大事なことに絞って伝えるなどの工夫はしていますね。
多少ミスをしていたとしても、重大なことでなければ大きく取り上げません。むしろ、一番大事だと伝えたことができてない場合には、なぜできていないのか確認しにいく必要があります。瞬発力で頑張ることができる人はたくさんいると思うので、そういうメリハリと言いますか、継続力も重視しています。
例えば、ジムを契約して、1年後も週に複数回のジム通いが続いている人は約3%と言われているんです。
山田:
だいぶ減るんですね。
須藤:
そう、少ないんです。これが10年、20年、30年続いたときに、企業のレベルで差がついてくると思うので、持続的に高いレベルに成長する、みたいなことを組織に根付かせたいと思っています。
山田さんはどうですか?
山田:
須藤さんのお話にも通じるところがあるかと思いますが、基準を引き上げることを意識していました。
どこをOKとするかというライン感。これが低いと、当然コミュニケーションの限界線が決まってしまうので、基準を徐々に引き上げていくということを一番意識してやっていました。
その基準を押し付けても相手には伝わりきらないですし、シンプルに頑張れるメンバーもいれば、憧れ・目標みたいなものがあってこそ頑張れるメンバーもいます。一人ひとりタイプは違うので、相手を理解した上で、どうコミュニケーションを取ったらその基準まで頑張りたいと思ってもらえるか、メンバーにとってその基準が意味のあるものとして捉えてもらえている状態を、どう作るかというところを一番意識して工夫していますね。
ー上司も部下も、相手を知らないと、アクションを起こせないですよね。相手を知ることは簡単ではないと思うのですが、コツはありますか?
須藤:
もちろんお互いを知ることって大事なんですけど、でもね、話してくれない人も結構いると思うんですよ。そもそも1on1も、プライベートの場での会話ではなく仕事の一環じゃないですか。なので、仕事の場で少しでも自己開示して話してくれることに対して、心の底からの感謝は大事にしないといけないと思いますよ。
それこそ、ROXXのTuningでいう「お互いをリスペクトする」を本気で備えているかは、偽ったり盛ったりしていると結構バレるなという感じがしていますね。本当に感謝しているかどうかによって、話している側も「この人本気で聞いてくれてるな」とか、「本気で私のことを思ってくれてるな」みたいなことが伝わると思うんですね。
これは、お客様に対しても同じことが言えると思います。売上のことだけを考えて営業していると、「結局お宅は売上のことしか考えてないんですね。」とバレる瞬間があります。
一方、お客様へ心の底から感謝をしてお客様のためにする行動は「本当に私たちのことを考えてくれているな」というのが伝わりますし、それによってお客様の反応も変わるんですよね。本心や、感謝、リスペクトなど、人間として当たり前に大事にしたいところが、ビジネスでも大事な気がしていますね。
山田:
私は、人間はどんな状態で生き続けたいと思うか、がとても重要だと思っています。将来どうなりたいか、というのはあまり興味がなくて、メンバーがどういう状態であり続けたら人生が本当に面白いと思えるのだろうか、とか、どうしたら居心地よく頑張り続けられるんだろうとか、その状態をすごく気にしていますね。
ただ、その状態というのは、意外と本人も自覚できていないケースも多いんですよね。まずは自分を知ってもらうために、1on1では私からもたくさん質問しますよ。
一番簡単な言葉だと「幸せって何?」ということなんだと思うんですけど、「幸せ」は点ではなくて線だと思っているので、どういう線であり続けるのがいいのかなっていうのを知りたいと思っています。
ーどうしても、会社や上司に合わせた自分を演じてしまう人も多いと思いますが、メンバーからの自己開示も大切ということですね。
須藤:
山田さんも中嶋さんも、ちょっと特殊ですよね。(笑)
多くの経営者は、部下という立場を経験して経営者になっていくことが多いと思いますが、二人はいきなり経営者になっているから、そこは結構ユニークだと思います。
世の中の一般的なサラリーマンが一番気にしているのは、キャリアと評価ですよね。会社としてはたくさん働いて売上をあげてほしいですし、サラリーマンは対価をもらえるようにたくさん働く、この構図はサラリーマンである限り拭えない。なので、上司に合わせて自分を演じるというのは当たり前にある話だと思います。
会社が大きくなっていくと、必然と上長と部下の関係には評価が関係してくるので、それをなくすことはできませんが、さっきの山田さんが言ったような感じでやれるかどうかが、ROXXがこの先カルチャーを育む上で大事なポイントになってくるでしょうね。
うまくいくかいかないかは、経営に対する会社と経営陣の本気度で決まると思います。カルチャーは、会社からのメッセージですから。
back checkを採用の当たり前にするために今やるべきこと
ーお二人が考える、これからのROXXについて教えてください
山田:
これから年収をあげたい、キャリアを創りたいと考えている方達の、生きていく希望をつくるためにはどうすればいいか、が我々のテーマです。将来的には、人材領域に留まらず、低年収層の方々向けのサービスでNo.1になっていくというところを目指したいですね。
我々の働く姿を見て、ROXX、back check、Zキャリア プラットフォームの勢いを感じていただき、仲間が加わっていけば嬉しいですし、今在籍中のメンバーが社内を見渡して「これからどんどん楽しくなっていきそうだな」「もっと会社に貢献したい、しなければ!」と感じてくれていると、さらに会社は楽しくなっていきますね。
須藤さんをはじめ、素敵なメンバーがどんどん加わって、優秀なメンバーが揃っていますので、やり方さえ間違えなければ伸び続けるところに立っていると思っています。
須藤:
back checkは、どの会社も使いたくなるプロダクトになるポテンシャルがあります。全ての採用プロセスで導入されているサービスの中で、リファレンスチェックは特に今後重視されるプロダクトになりますので、日本でNo.1の採用プロダクトにしたい野望があります。
そのために、back checkを使っているからこその、導入企業のお客様や個人ユーザーの方にとってのメリットや、良い世の中になっているということをさらに示せる状態にしたいですね。
今は、リファレンスチェックのプロダクトのレベルを上げる必要があって、入社前から活躍期待の度合いやカルチャーフィットの予測ができるように、データ分析も重視しているところです。それによって、早期退職を防げたり、早期からの戦力化が望めたら、企業も個人もお互いハッピーじゃないですか。「back checkを使ってよかったね」と随所で言っていただけるように、早く形にしたいですね。
課題は様々ありますが、当たり前のようにback checkが使われている、back checkというプロダクトが使われるという画は見えていますし、みんながback checkを使っていく未来はそう遠くないように思います。
ただ、back checkは転職時に使って終わりにしたくないんです。入社後のオンボーディングや、それ以降のキャリア形成やスキル形成でも役立てるプロダクトにしたい。その世界を実現しようとすると、リファレンスチェックとコンプライアンスチェックだけでは絶対不可能なんですよね。他にもやらなければいけないことがあるはずで。考えれば考えるほど、ワクワクしてきますよね。可能性は無限に広がっています。
最終形態としては、日本は人口減少の一途を辿る状況になっている国なので、多くの方に利用いただくためには、海外進出も視野に入れたいですね。
山田:
それは間違いない!早い段階で検討していきたいですね。本当に楽しみですし、早くそこまで到達したいですね。
須藤:
そのためにはデータドリブンでないといけませんし、プロダクトも真に強くしていかなければいけないですし、その他にも人海戦術的なものではなくて、それぞれがアウトプットするデータごとにちゃんと説明もできないと世界では通用しませんので、やるべきことはたくさんあります。
このワクワクを形にして、社会を変えていくプロセスをROXXを通して楽しみたいですね。
ー 山田さん、須藤さん、ありがとうございました!
今回の責任者バトンタッチにおいて組織体制に変化があったback check。さらに一丸となって進化していきますので、今後のback checkにご期待ください!
back checkのみならず、ROXXとして目指す未来が少しでも感じ取っていただけますと嬉しいです!
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