未来を考える人を増やしたい。自分の手で世の中を変える経験を。
自己紹介
ROXX note読者の皆さん、初めまして。佐藤 涼(Ryo Sato) と申します。
現在は、Recordsという新規事業部門に所属しております。エンジニアとしてやってきまして、2023年の3月からはプロダクトオーナーを担っています。
ROXXへの入社は、代表からの一言がきっかけ
前職では、SIer(システムインテグレーター)で、システムのテストをしたり仕様書を作成したりしていました。仕事に慣れていく一方で、クライアント企業様からのオーダーに従って開発を進めることが仕事だったので、自分の意思をプロダクトに反映させるということが難しい状況に、少しずつ自分のやりたいことと差があるのかも、と気付き始めました。具体的には、自分が携わるプロダクトやシステムについて、UIが古いなと感じたり、機能や要件も複雑で、もっと良いものに変更できそうだなと思うものの、それはクライアントからのオーダー外になるため、改善・反映できない、といった状況です。
せっかく作るなら、自信を持って良いと思えるサービスやプロダクトを自分で作りたいと思い、実際に使用するお客様の顔を想像しながら、お客様のニーズに届くものを作りたいという軸が確かなものになり、転職を検討し始めました。
実は、代表の中嶋とは大学のサークルの同期だったこともあり、転職を検討している話をしたところ、とんとん拍子で話が進み、気づいたらROXXの一員になっていた、という感じです。入社したのは2018年の10月でしたので、もう5年が経とうとしています。あっという間ですね。
ROXXには事業があるので、エンジニアの技術を習得しながら、自社プロダクトに携われる、サービスを大きくしていく過程を経験できると思いROXXへ転職したわけですが、前職はSIerのエンジニアだったので、所謂Webエンジニアとして働くのは初めてだったんです。プログラミング言語も前職とは全く違いますし、そもそも自分でプロダクトを作るという経験がなかったので、最初はスキル面で色々苦労した記憶があります。
技術を覚えながら、プロダクトを作るための勉強もするみたいな感じで、目まぐるしい毎日でしたね。特に技術については、今みたいにエンジニアのメンバーもそんなに多くなかったですし、既存メンバーとの差が大きくあったと自覚していたので、その差を埋めるために、オフの時間を使って自学自習しないとまず話にならなくて、とにかくがむしゃらにやってみる、そんなスタートでした。仕事以外の時間もスキルインプットに時間を使うことが多かったですが、元々興味を持っていたこともあって、結構楽しみながら勉強していたと思います。
ROXXにジョインして
やはり、自分の手でプロダクトを育てることができるのは、すごく楽しいですし、面白いですよ!
実は、入社した当時は、「早く技術を習得したい」「会社に依存するような人間になりたくない」という気持ちが強く、矢印が自分にしか向いていない状態だったんです。
しかし、ROXXで働く中でユーザー課題に対して導き出した解決策が、効果として数値に反映される経験を重ねていったことで、自分の仕事がお客様にお届けする価値にダイレクトに繋がっている実感を持てたんです。その感触を得てからは、サービスを利用してくださっているお客様へ、価値をお届けしたいという気持ちが強くなっていき、矢印が会社、そしてその先のお客様へ向いていきましたね。どんどんやりがいに繋がっていきました。
入社の目的の一つでもあった技術面でのスキル向上については、当然、入社当時と比較すると今はスキルアップしている自負はありますが、周囲のエンジニアメンバーのスキルが高いということもあり、この精鋭たちの中でトップになることは難しいとも感じました。そこで、自身のキャリアについて見つめ直し、エンジニアとしての知識がある自分だからこそできることとして、PO(プロダクトオーナー、以下「PO」)となり、新規事業のプロダクトの方向性を決める責任者としてチームを牽引していくポジションにシフトしました。
Recordsチームのミッションは「新たな一歩を踏み出す人を増やす」こと
Recordsという新規事業を担当するチームで、今掲げているミッションは「新たな一歩を踏み出す人を増やす」です。今取り組んでいる求人メディアサービスは、明日の生活を維持することを毎日考えなければいけないような、非常に緊急度の高い方たちをターゲットにしています。そのターゲット層に向けて、明日の生活ではなく、将来を考え始められる人を増やしたい、私たちのこのプロジェクトで新たな一歩を踏み出せるように、そのきっかけになればという願いが込められています。
そういった方達は、自分の将来やキャリアを考える余裕がありません。今の生活を維持・改善しなければいけない、例えば食費がないとか、家を出なければいけないといったような、命に関わる問題を抱えているのです。そういった問題を抱えている方たちは、実は日本には多くいらっしゃり、これは大きな社会課題です。ROXXは、この社会問題を解決し、明日の生活ではなくて、未来を考えることができる人を増やして行きたいんです。
ープロダクトオーナーとして
PO(プロダクトオーナー、以下「PO」)はスクラム開発の中の一つの役割で、プロダクトの価値を最大化させることがミッションです。私の大きな仕事としては「プロダクトの方向性を決める」「どんな機能を作っていくのかというのを決める」「機能開発の優先順位を考える」の三つです。
プロダクトの方向性を決めるには、まず、事業としてどうなりたいかという目標を因数分配していく必要があります。その方向性を決めた上で、様々なユーザーの課題を発見して、その課題を解決する機能の検討、分析や、 機能の課題を考えます。この段階ではかなりふわっとしたものなんですが、その解決作を案として複数列挙し、 その対応優先順位をプロダクトの方向性と照らし合わせていくことにして、 優先順位を調整することを日々やっています。
ー新規事業に携わることの醍醐味
Recordsチームは他チームと比べてメンバーが少なく、事業としても未成熟である分、自分で考える範囲が大きく、与えられている裁量権は大きいので、かなり仕事は面白いと思いますよ。
ユーザーの課題についても、何か気づくことがあれば、チームへ提案してすぐ採用されることは多くあります。エンジニアではありながらも、直接ユーザー様へヒアリングさせていただいたこともありまして、できることはなんでもやる!という感じです。
在籍期間や役職、スキルに関係なく、フェアなんですよね。大きなチームだと、そういう動きがしづらい環境もあるかと思いますが、私たちは少数精鋭である分、自由度が高いです。
最近ジョインしたメンバーも、まだ人材業界の知識が浅いですが、 分からないことは積極的に聞いてくれますし、その上での意見とかも結構言ってくれるので、POとしてチームを見る上ではとても安心しています。
ROXXカルチャーの過去と現在
今ROXXが掲げているミッション「時代の転換点を作る」であったり、社会に対して意義があるものを作りたいという根本的なところは、私の入社当時も今も変わってないですね。
一番変わったなと思うところは、”BAND”な部分と言いますか、メンバー全員で協力してやっていこうという姿勢を持っているところですね。5年前は、人数が少なかった環境ということもあり、個人の裁量がすごく大きく、かつ、一人ひとりがやりきらないと仕事が進まないという状況でしたが、メンバーが増えたことによって環境が変わって、チームで協力しないと大きなものは作れないという意識が会社全体に広がったというところが、以前と比べて会社が大きく変わったところだと思います。
例えば、私の所属しているRecordsチームでは、ワーキングアグリメントという、チームで活動・仕事をする中での決め事みたいなものが決められています。少しでもモヤモヤしたら上司と1on1する時間を作るとか、作業が前に進まなくなって10分経ったら、メンバーに相談するとか、そういう決め事です。
そんなことは当然だ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、リモート勤務のメンバーも多い環境なので、お互いの状況を想像することに限界があるんです。メンバーの中には、「自分の悩みを話すことで上司の時間を奪ってしまう、迷惑をかけてしまうかも」「こんなこと聞いちゃいけないかもしれない」と、周囲へヘルプを出すことを遠慮してしまう人もいると思います。
我々は、あくまでチームで仕事をしているので、そういった遠慮で仕事が止まってしまうのはもったいないんです。ワーキングアグリメントに則った動きが、チームにとって最善であるということが明示されているので、個人的な心配をする必要は全くないですし、その安心感が、チームの”BAND”なエッセンスにも繋がっていると思っています。
また、粕谷さん、坂本さんのnoteにも記載がありましたが、私たちは、お互いの状況把握とコミュニケーションを取るツールとしてDiscordを繋げて仕事をしています。お互いの業務の進捗確認の場が、1日の始まりや終わりのタイミングしかなくなってしまうのは、仕事が作業的になってしまうので、スクラム開発としては良くないと思っているためです。何かを相談するときも、Discordで繋いでいることで、一声かけるハードルが一気に下がるんですよね。やっぱり、何か相談したり質問したりするためにわざわざスケジューリングするのって手間でもありますし、心理的な抵抗感が否めないと思うんです。そういう壁はできるだけ無くしたいという思いがあります。
ーRecordsチームの雰囲気は
非常に仲が良いですよ、率直に物を言い合える関係かなと思います。新規事業開発だと、常にピリついているイメージがあるかもしれませんが(笑)、そういう空気が流れることはほとんどありませんね。やってもやっても何が正解かわからない、仮説を立ててどんどん改善していく、というようなカオスな部分はもちろん多くあります。そこは、事業として立ち上がっているZキャリア プラットフォームやback checkのチームとの差だと思いますが、新規事業をやっていく上でそのトライ&エラーは当たり前ですし、その上でお互いが支え合う風土の方が強いように感じます。
安定的に成長している事業は、当然失敗すると及ぼす影響も大きいので、どうしても失敗を避ける思考に向かいやすいと思うのですが、Recordsチームは、新規事業であるが故に、我々は難しいお題にチャレンジをしているんだ、という前提がメンバーの認識としてあるので、そのチャレンジに対してお互いを称賛する姿勢、結果は失敗に終わったとしても、そこから何か学習できれば良い、次に繋がれば良い、という認識がそろっているのだと思います。事業の特性も、チームの雰囲気に影響している気がします。
Recordsチームが大切にしていること
Recordsで今やっているプロダクトは求人メディアです。メディアの売上げだけを考えると、ユーザーにとって不親切で体験が良くなくても、売上げを出すこともできると思うんですが、それは結局、日本社会を変えることはできないので、将来的には何の意味も持たないですし、私たちが掲げているミッションにも繋がりません。
このメディアサービスを成長させるとともに、ユーザーへニーズに合致した価値が届いているかどうかは、常に気にかけることを大切にしてます。
プロダクトを創る上で、ユーザーヒアリングも行っていまして、実際に困っている内容なんかもお伺いし、リアルな実態の把握に努めています。本当に困っている、行き詰まっている人の少しでも助けになるような、力になれるようなプロダクトを創り、日本の底力を押し上げ、日本社会を変えるターニングポイントにしたいです。
ROXXにフィットするキャラクターとは
自分の意見を持っていて、それを表に出すことに躊躇いがない人ですかね。思っていることや意見をその場で吐き出せずに溜めてしまって、後出しにしてしまうようでは、当社のスピード感ではもう遅い、と言いますか。その場その場で、自分なりの意見や考えを持っていること、そしてそれを言語化して表現、発信できる人がいいかなと思っています。内容の大小は問わず、発信するということが、ROXXでは重要です。
あとは、Recordsチームは特に少人数なのでその傾向が高いのですが…エンジニアには自分の得意領域があると思うんですが、その得意領域だけをやれば良い、という環境ではありません。色々やってみる、という環境に抵抗がなく、作りたい機能や目指している方向性に向かうのであれば、何でもやってみますよというポジティブな気概のある方の方が、楽しみながら働けると思います。
今回は新規事業部門の佐藤さんにお話しを伺いました!
日本社会の課題を解決に導く、社会的なミッションを担うROXXの新規事業、これからも目が離せません!この世の中を変えたいという真剣な思いが伝わっていましたら幸いです。
ROXXのサービスを支えるプロダクト開発部門を中心にTech blogも更新中です。エンジニア採用ページと合わせてご覧ください!
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